おもちゃ病院 修理のヒント 

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奈良交通バスIC録音機の修理(IC不良の修理)   2016−11−29)西の中村

手のひらに乗るような小さなバスの模型の中に録音機が仕込んでありました。

天井の出っ張りがプッシュスイッチになっていて、再生ボタンです。

  

  

底にスライドスイッチとプッシュスイッチがあります。

スライドスイッチはライト(前照灯)のオンオフ、

プッシュスイッチは押続けると録音、離すと終了です。

電源スイッチはありません。

 

最初に実際の修理から

 

録音ができないと言うので、

マイク、2xプッシュスイッチ、スライドスイッチ、スピーカーを

調べましたが、どれも問題なしでした。

 

プリント基板です。

     

黒丸ICにも電圧がかかっています。

 

部品がたくさんあったので、全て再ハンダしてみました。

 

なんと、録音が復活しました。

ハンダの熱のせいで復活したかもしれないので、

一日置きましたが、正常に録音出来ています。

 

外からは正常に見えるハンダ付けでも

何年も経つと、内部で剥離することがあるようです。

 

黒丸IC一個で外付け部品が少ない時は救いようがありませんが

こんな方法を試してみるのもありかなと。

 

分解の方法です。

 

底についている4本のネジをはずすと分解できます。

  

 

プリント基板を固定している中蓋を引き出します。

スイッチ側を手前に引いておいて、LED側を電池ケース側から押すと簡単にでます。

  

 

基板を外したい時は、電池端子にハンダ付けされているので、

注意深くハンダを外してください。


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