おもちゃ病院 修理のヒント 

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PICマイコンを使用した「小さな運転台」のウインカーの修理

 

自動車のハンドルの中央に取り付けられている小さな運転台で

左右矢印ボタンがウインカー、鼻がホーン、下の笑い顔ボタンがアンパンマンマーチです。

ウインカーボタンを押すと、ほっぺの左又は右のLEDが点滅し、カチカチ音が出ます。

 

1.左は問題なし。点滅し、音が出ます。

2.右は点滅せず、音も出ません。

 

ICの根元でオン・オフしても何も起きないので、IC不良と判断しました。

 

左は音が出るので、これを利用する事にします。

前回の運転台は音だけを生かしましたが、今回は動作している左のウインカーの

音とLEDの点滅の両方を生かす方法でやってみました。

 

本体のウインカースイッチは左右とも切り離して、PICにつなぐ。

ウインカーLEDは電源側を切り離し、左右とも左のLED出力につなぐ。

ウインカーの左右制御はPICマイコンで行う。

 

こんな回路になります。

点線内が追加したPICの回路。

本体の左右のスイッチはパターンを切って切り離します。

LEDの抵抗側で左右を接続してしまいます。

 

右スイッチを押すと、右LEDが点灯するように、トランジスターに制御信号を出します。

同時に、本体の左スイッチを押す信号を出し、左スイッチが押された状態にします。

本体の左右LED出力を接続しているので、両方のLEDが点滅するようになっていますが、

トランジスターを制御する事で、右LEDだけが点滅するようになります。

 

追加したPICを乗せたサブ基板です。。

 

改造した本体基板です。

白黒矢印がパターンをカットした場所(4箇所)。

赤矢印が配線状況です。

 

実装はこんな感じです。

26ミリのスピーカーから全体の大きさを想像して下さい。結構小さいです。

 

使用したPICは12F683の表面実装タイプです。

プログラムはMPLAB-XでXC8を使用しました。

MPLAB-Xのプロジェクトファイルを置いておきます。


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