おもちゃ病院 修理のヒント
おもちゃを修理に出したい方はおもちゃ病院のホームページに開院情報があります。
赤外線・赤外線コントローラー チェッカーの作り方
USB接続の携帯電話充電器「単三電池2本用」に組み込んでみました。
オーディオ出力用のイヤーフォーンジャックは入りきらず、外側に貼り付けてあります。
フォーンジャックから100均アンプ、
又は、鉱石ラジオで使用していたクリスタルイヤホーン
又は、市販のセラミックイヤホーンで信号を聞きます。
100均を含め、いわゆる普通のイヤーホンはインピーダンスが低いので、
小さな音でしか聞こえません。
赤外線コントローラー検出専用の赤外受光ICを使ってオーディオ信号を出力します。
単に赤外線を発射する機器に対応させる為に、赤外フォトトランジスターを組み込みました。
下の写真は赤外線を検知してLEDが赤く光っている状態です。
回路
出力信号(SIG)を聞きやすくするため、直列コンデンサー、0.01uFを入れています。
赤外線を検出した時はLEDが光るようになっています。
赤外線コントローラーの信号を受信したときも光ります。
窓からの外光でLEDが点灯しないようにした結果、赤外受光ICに比べて感度が低く、
音は出るけど光らない場合があります。
部品
赤外受光IC:
各端子の番号は規格表(参考資料)で確認します。
部品を正面から見て、左から1、2、3です。
フォトトランジスター:
赤外フォトトランジスターです。5mmと3mm径があります。
LED:
何色でも良いのですが、赤以外は約2.5V以上でしか点灯しません。
電源が3V乾電池ですので、赤色が良いでしょう。
トランジスター:
S8050、2SC945、等、NPNならなんでも可です。
コンデンサー:
100uF4.5V以上のなるべく小型の電解コンデンサーと
0.01uFのセラミック、又はフィルムコンデンサーを使います。
抵抗器
カーボン抵抗の1/6Wの小さい部品を使うと小さくできます。
1/4でも何でもOKです。
基板
2.54ピッチのユニバーサル基板から切り出します。
組み立て
下の写真では1/6Wと1/4Wが混在しています。
茶色のコンデンサーは0.01uFのセラミックコンデンサーです。
電解コンデンサーは在庫の一番背の低いものを使用しました。
組み込み
オーディオジャックへの配線が抜けていますが、矢印の位置に配線してください。
狭いスペースに無理矢理詰め込んだ2例をを参考にして下さい。
ゆったりと作りたい場合は適当なケースを探して組み込んで下さい。
電源を他から取ると言う方法もあります。
組み込み例その1
USB接続の携帯電話充電器「単三電池2本用」に組み込んだ場合。
USBコネクター用の開口にフォトトランジスターと受光ICをホットボンドで接着しています。
LEDは穴を開けて上部に取り付けました。
オーディオ出力用のホーンジャックは外側に貼り付けてあります。
後部にスイッチを取り付け、物が当たって勝手にスイッチが入らないように
周囲はホットボンドで盛り上げてあります。
組み込み例その2
改造した100円アンプに接続するために小型スピーカーに組み込んだものです。
基板を使用せず、空中配線です。大きな部品をホットボンドで固定しました。
検査
TVのリモコン送信機を使います。
どれでも良いのでボタンを押せば、LEDが早く点滅して、音が出ます。
試作機では約15cmまで点滅しました。
赤外ICは感度が高く、1m以上離しても音が出ていました。
ヘリコプターの赤外線コントローラーで試したのですが、スティック位置による
音の変化はごくわずかで、かなり注意深く聞かないと分かりません。
TVのリモコンではキーによる音の変化は全く分かりませんでした。