おもちゃ病院 修理のヒント 


熱転写を使ってプリント基板を作る

 

特別に必要な機材

1.「FUJIFILM インクジェットペーパープリンター用紙 画彩 

  マット仕上げ 紙ベース A4サイズ 100枚入 インクジエツト SA4100」

  他に選択肢はないようです。

  値上がりしているようですので、興味のある方は似たような用紙を試して見て下さい。

            

 2.レーザープリンター

   試していませんが、ブラザーはダメという情報もあります。

   インクジェットでマット写真用紙で印刷し、コンビニでコピーしてもらう方法も

   ありますが、用紙の持ち込み不可の所もあるようです。

 3.家庭用のアイロン

 4.アイロン台

   家庭用のアイロン台を使ってみたのですが、押し付けると沈みます。

   雑誌の上にタオルを敷く方法が良いようです。

 5.ラッカーうすめ液

   エッチング後不要になったトナー(インク)を拭き取るのに使用します。

   目の細かい紙やすりでも出来ます。

   100均で売っているエナメルうすめ液が良く落ちました。

   同じく、除光液も試したのですが、落ちませんでした。

 

参考にさせてもらったサイト   

ほっけみりんさんのアイロン転写プリント基板

エレ玩 Konyaさんの自己流基板制作方法覚書き

 

アートワークを作る

「プリント基板を自作する」の

「2.サンハヤト社の基板製作グッズを使ってプリント基板を作る」

を参照して下さい

裏返して基板に密着させるので、反転印刷にチェックを入れて印刷しています。

 

熱転写

使用したパナソニックの家庭用アイロンを中の一番下に設定しました。

1.予備転写

  印刷した紙を基板に密着させて紙に水を含ませます。

  紙が透き通ってきたら、位置を合わせます。

  アイロン台の上に乗せて、上からアイロンを押し当てます。

  乾いて、パターンが見えなくなったら完了です。

2.転写

  紙に水を十分に含ませます。

  パターンが透けて来たら、力を入れてアイロンを押し付けます。

  念のため、完全に乾いたと思ってから、もう一押します。

3.紙を剥がす

  水につけて、ラベルを剥がすように紙をめくって剥がします。

  剥がせなくなったら、指でこすって紙をそぎ落とします。

  水を交換して、パターンのない部分から完全に紙を取り除きます。

  下の写真の白く写っている部分は紙が残っていますが、

  パターンのない部分はきれいなことが分かります。

  この状態でエッチングして問題ありませんでした。

   [ 転写後紙を剥がした基板]          [ 一部拡大]

     

  一部パターンの欠けている部分は油性マジックのマッキー極細で修正します。

  塗るのではなく、点を落とす要領でポチポチをつないで線にするとうまく行きます。

 

エッチング

  溶液に漬けて出来上がった〕基板です。

  

  穴あけはこの状態の方が中心が定めやすいようです。

  エナメルうすめ液で表面のインクを拭き取り、割りのラインを削ります。

  最後に腐食防止用に液体フラックスを塗って完了です。

  


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