おもちゃ病院 修理のヒント 

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3.IC不良の判定方法

症状が多岐にわたり、なんでも有りですので、判断に迷う所です。

まず、ICの根本まで電源が行っているか調べます。電池のプラスからスイッチ、プリント基板、

ICとたどって行き、ICの根本でプラスとマイナス間に電圧が出ているかどうか確認します。

マイナスも同様に電池から追っかけます。

 

音が出る物であれば、スピーカー及びその配線を調べます。

光る物(LED等)があれば、LED等に電圧がかかっているかどうか調べます。

ICに繋がっている全てのスイッチ、センサーが正常に働くかどうか調べます。

 

モーターがロックしていると、スイッチをオンして、モーターが動いた瞬間に大電流が流れて

電圧が大きく下り動作不良になる事があります。またどこかでショートしていると同じ症状になります。

オフの時の電圧とオンの時の電圧が1V以下である事を確認した方が良いでしょう。

また、0.5V以上の差がある時は電池を新しい物に交換してみます。

目安ですが、電池3本では4.5Vですが、3.5VまではICが動作するはずです。

 

部分的に働かないと言う症状の時は、スイッチを押した時に導通が変化するかをICの根本で

測定します。2つ以上のキーが繋がってICに行っている、いわゆるキーボードタイプの場合は

テスターでは電圧が出てきませんので、特定のキーとIC間の導通を調べます。

 

DIPタイプのICであれば、入手可能な事が多いのですが、オンボードICの場合は同じ基板

を探して交換する以外の方法はありません。製造メーカーが分かる場合は連絡を取ってみる

のも良い方法かも知れません。

< DIP IC >                          < オンボードIC >黒丸の中に小さなICが入っている

      


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