おもちゃ病院 修理のヒント 

おもちゃを修理に出したい方はおもちゃ病院のホームページに開院情報があります。


ギヤーの切削

Candleを開きます。

OPENボタンを押してFUSION360で作成したNCデータを読込みます。

ギヤー切削の為の粗削り用の工具=2mmのデータを読み込んだところです。

 

まず、手動ノブ(ソフト内のJogは使用しない)を回して位置決めをします。

材料(6mm厚のジュラコン板)を固定し切削中にはみ出さない位置に水平移動し、

工具の先端が材料に接する位置まで降ろします。

 

左が水平面のゼロ点、右が垂直方向のゼロ点です。

両方のボタンを押して原点を設定します。

図面上で工具の先端が下がっていない事を確認します。

Jogボタン等、画面上のボタンで操作すると、工具の先端が下がり、

その状態で動かすとあっという間に工具が折れますので注意して下さい。

Sendボタンを押すと切削がスタートします。

工具の先端が画面上の軌跡をトレースしながら切削が進み、

終了すると先程設定した原点に戻ります。

 

次の中削りに移るために工具を交換します。ここからはJogを使います。

Stepを5にして、Z軸移動ボタンで工具を引き上げます。

上限ストッパに当たらないよう限度まで引き上げて、 移動距離を記録します。

引き上げるほど工具交換が楽になります。

水平移動ボタンを一回押して左方向に5mm移動します。

この状態で工具を2mmから1mmに交換します。

水平移動ボタンを押して水平位置を原点に戻します。

引き上げた時に記録した高さ分だけ戻すとZ軸原点に戻ります。

確認のためにこのボタンを押します。

工具先端が動かなければOKです。

動いた時は工具を折ってしまう可能性があるので、

粗削りに戻って、最初からやり直します。

 

Openボタンを押して、工具=1mmのデータを読み込みます。

今度は中心の穴も削りますので、余計に時間がかかります。

Sendボタンを押すと切削がスタートします。

 

同様の手続きで工具=0.5mmを実行します。

ノイズ等でエラーが発生すると赤丸部分にエラーが表示されます。

6mmの板に5mm長のギヤーを掘ったので、残りの1mmを裏側から切削して

ギヤーを切り離します。


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