おもちゃ病院 修理のヒント 

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11.電池のプラスとマイナスが逆になっていた

ある小さなラジコンカーでした。

 カーの電池はNiMH重電池で、コントローラーから充電する形式です。

 コントローラーの充電端子にはちゃんと電圧が出ています。

 カーの電圧をチェックする為に、カーの方の充電端子を調べると、0.5Vで、

 充電されていません。

 

ここで気が付きました。

 カーの端子に+、−の表示がありました。

 が、そこには逆の極性、ー0.5Vが出ていたのです。

 表示が間違っているかも、と思いながら、

 コントローラーを開けて、内部の結線を確認しました。

 

あーあ、

 誤配線でした。

 +、−を配線するポイントを入れ違えていました。

 製造時に間違えたようです。

 本来のポイントに結線し直すと、表示通り電圧が出てきました。

 

この状態で数分間充電すると、

 カーの充電電圧も表示通りの極性になりました。

 電圧も2.5V出ています。2本直列の2.4V定格です。

 正常に動作するようになりました。

 

NiMH充電池は逆極性で充電するとプラス、マイナスが逆になる事がある。

 知りませんでした。

 但し、2本で−0.5Vでしたので、1本では−0.25Vですので、

 この程度では回路が壊れることはないでしょう。

 

コントローラーの電池から充電する形式でしたので、

 パワーが無かったか、電流制限が効果あったのか分かりませんが、

 運よく、熱くもならず、爆発もしませんでした。

 試す時には、短時間、数秒以下にしないと、最悪、爆発します。

 

エネループ(NiMH電池)の充電器があったので、逆向きに入れようとしたのですが、

 どうやっても、マイナス端子が本来のプラス端子に繋がりません。

 SANYO製でしたが、良く出来ています。


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