おもちゃ病院 修理のヒント
おもちゃを修理に出したい方はおもちゃ病院のホームページに開院情報があります。
ある小さなラジコンカーでした。
カーの電池はNiMH重電池で、コントローラーから充電する形式です。
コントローラーの充電端子にはちゃんと電圧が出ています。
カーの電圧をチェックする為に、カーの方の充電端子を調べると、0.5Vで、
充電されていません。
ここで気が付きました。
カーの端子に+、−の表示がありました。
が、そこには逆の極性、ー0.5Vが出ていたのです。
表示が間違っているかも、と思いながら、
コントローラーを開けて、内部の結線を確認しました。
あーあ、
誤配線でした。
+、−を配線するポイントを入れ違えていました。
製造時に間違えたようです。
本来のポイントに結線し直すと、表示通り電圧が出てきました。
この状態で数分間充電すると、
カーの充電電圧も表示通りの極性になりました。
電圧も2.5V出ています。2本直列の2.4V定格です。
正常に動作するようになりました。
NiMH充電池は逆極性で充電するとプラス、マイナスが逆になる事がある。
知りませんでした。
但し、2本で−0.5Vでしたので、1本では−0.25Vですので、
この程度では回路が壊れることはないでしょう。
コントローラーの電池から充電する形式でしたので、
パワーが無かったか、電流制限が効果あったのか分かりませんが、
運よく、熱くもならず、爆発もしませんでした。
試す時には、短時間、数秒以下にしないと、最悪、爆発します。
エネループ(NiMH電池)の充電器があったので、逆向きに入れようとしたのですが、
どうやっても、マイナス端子が本来のプラス端子に繋がりません。
SANYO製でしたが、良く出来ています。