おもちゃ病院 修理のヒント
おもちゃを修理に出したい方はおもちゃ病院のホームページに開院情報があります。
3Dプリンターで作るギヤー、バッテリーカバー、その他の部品
3Dプリンター;
型名: Da Vinci 1.0、XYZprinting 社製
フィラメント: ABS
ノズル直径: 0.4mm
最小分解能: 0.1mm
ギヤー;
まず3Dの図面が要ります。
いちから勉強すると時間が掛かり過ぎるし、図面を作ってくれるサイトを発見、
http://www.knowhave.com/gear/indexjp.php
サイズ等を指定してSTLファイルをダウンロードします。
これを印刷用ソフト、XYZwareに読み込むと巨大なサイズとして認識されます。
元々mmなのにinchと判断して読み込み、mmに変換しているようです。
2mmの穴は2inch X 25.4=50.5mmになってました。
どうしようもなかったので、縮小機能を使って外形を指定寸法に縮小します。
10mmに対して0.5〜1.0mm違って印刷されるので、その分を加味して
原図を作成しておきます。
その他の条件は下記。
品質: 非常に良い
底辺:: ☑
内部充填密度: 最高(90%)
シェル: 薄い
レイヤの高さ: 0.2
印刷速度: 低速
一つだけ印刷すると一部分が変形したので、三つ並べて印刷します。
穴は小さくなってしまうので、後加工で所定の穴寸法にします。
そこ、ここに出っ張り出るので、 細身のヤスリ(目立てヤスリ等)を使って、
歯の部分を含めて成型する。
内部がスカスカですので、印刷後、瞬間接着剤を充填(含浸)します。
100均の瞬間接着剤を使用した所、ABSを溶かすようで好都合でした。
あんぱんまんパソコンの電池カバー
DesignSparkで図面を書きました。単三電池4本の電池カバーです。
現物から寸法を取ったので、爪の部分は何回か印刷して位置を調整しました。
STLファイルでSAVEして印刷です。
爪の部分を上にすると、反対側の表面が滑らかになります。
突起部を下にすると重みで潰されますので、突起部は上にした方が寸法が出ます。
印刷条件;
品質: 非常に良い
サポート:: ☑
内部充填密度: 最高(90%)
シェル: 普通
レイヤの高さ: 0.2
印刷速度: 低速
穴加工をして、爪の部分をヤスリがけして形を整えます。
面積の広い部分は十分な強度を持っているようですので、
爪の部分だけ瞬間接着剤を充填します。
小さい車のタイヤとホイール
WEBでも3Dデータを集めているサイトがあり、おもちゃのホイールもありましたが、
デザインが凝り過ぎているので採用せず、図面を書きました。
[タイヤ] [ホイール]
タイヤはそのまま使用、ホイールは固めのスポンジでゴムタイヤを作って装着します。
両方とも寝かせて印刷しますが、ホイールは右側を下にします。
印刷条件;
品質: 非常に良い
ラフト:: ☑ (両方)
サポート:: ☑ (ホイールのみ)
内部充填密度: 最高(90%)
シェル: 厚い
レイヤの高さ: 0.4
印刷速度: 高速
ヤスリ、カッターナイフで形を整え、瞬間接着剤を充填します。
細かい部分、穴、角などが不得意です。
瞬間接着剤がかなり浸み込みますので、中はスカスカのようです。
シャフト圧入の時は瞬間を塗ってから入れるとしっかり保持してくれました。