部品の良否判定
(1)抵抗、ヒューズ
テスターで抵抗両端の抵抗値を測定する。
実装状態でも正しい測定値になることもあるが、表示と大きく違う時は
片側をはずしてから測定する。
抵抗自体の誤差+測定器の誤差を勘案して±20%以内であれば合格。
(2)コンデンサー
専用の測定器が必要。
テスターにコンデンサー測定機能が付いている物もある。
不良の疑いのある物は同じコンデンサーと置き換えて判定する。
(3)コイル
テスターでコイル両端の抵抗値を測定する。
ほとんどのコイルが10Ω以下なので、実装状態で測定可能。
細い線が巻いてあるので、断線すると抵抗値がKΩ〜∞になる。
(4)ダイオード
テスターのダイオード測定モードで判定する。
Aに赤、Kに黒を当てたとき、0.5V〜1.2Vであれば合格。
逆にAに黒、Kに赤を当てた時、電圧を表示しなければ合格。
両方合格なら良品。
(5)トランジスター
テスターのダイオード測定モードで判定する。
規格表でBCEの各端子を特定する。(例:S8550)
PNPトランジスターの場合
Bに黒、Eに赤を当てた時0.5V〜1.2Vで合格
赤、黒を逆に当てて、電圧を表示しなければ合格
Bに黒、Cに赤を当てた時0.5V〜1.2Vで合格
赤、黒を逆に当てて、電圧を表示しなければ合格
Cに黒、Eに赤を当てて、電圧を表示しなければ合格
赤、黒を逆に当てて、電圧を表示しなければ合格
以上、全部合格なら良品。
NPNトランジスターの場合は赤、黒を逆にして測定する。
型名が分かればここで規格表を検索できます。
(6)IC
電池端子のプラス、マイナスから回路を追って
ICのプラス、マイナス端子を特定する。
ICに一番近い回路の部分のレジストを剥がして電圧を確認する。
スイッチが正常に動作する事を確認する。
センサーが働いているかどうか確認する。
スピーカー、モーターが働くかテストする。
以上、全部合格ならIC不良の可能性あり。